業務案内
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臨床・食品・環境衛生検査
 当社は、広島市を中心に各市町村や企業から腸内細菌検査(検便)を受託してきました。
 腸内細菌検査は、感染症に分類される重要な病原体を早期に発見する目的で行なわれる大切な検査です。
 長年にわたり蓄積した検査技術と豊富なノウハウを基に、食品検査から製造工程の衛生管理に関する幅広いご要望に専門の検査員がお応えします。
 また、クレーム商品の検査(異物検査)、栄養分析、残留農薬検査などについてもFMLグル-プ会社と連携してご要望にお応えします。

ノロウイルス検査
大量調理施設管理マニュアル
責任者は、調理従事者等に定期的な健康診断及び月に1回以上の検便を受けさせること。検便検査には、腸管出血性大腸菌の検査を含めること。 また、必要に応じ10月から3月にはノロウイルスの検査を含めること。
大量調理施設管理マニュアルのⅡ重要管理事項より抜粋
(最終 改正:平成 20 年 6 月 18 日食安発第 0618005 号 厚生労働省)
検査の意義
 ノロウイルスは、ウイルス性食中毒の主要な原因ウイルスで、秋から冬にかけて集団食中毒を引き起こします。また、このウイルスは1年を通じて、集団生活を行う施設などでの集団感染を引き起こし、患者数は毎年1万人以上にのぼります。
 特徴的な「下痢、おう吐」などの症状が治まった人、感染しても全く症状が無いまま感染に気づかずにいる人も、一定期間(約2~4週間)ウイルスが腸内にとどまり、排泄され続けています。症状が無く、自覚のないまま「感染源」になってしまわないようにするためには定期的な検査が必要です。
検査の目的
 ノロウイルスは、感染力が強く感染経路も多様(下表)で、10~100個のウイルスがあれば感染します。「ただの風邪」と自分で判断せずに、できるだけ早く検査し、感染や汚染を拡大させないことが大切です。

・集団検査の場合、イムノクロマト法、EIA法が便利です。(結果が早いのはイムノクロマト法です)

・感染後のウイルス保有の有無を確認する場合は、感度の高いPCR法をお勧めします。

 大量調理施設管理マニュアルに、ノロウイルスを保有していないことを確認する方法としてリアルタイムPCR法等の高感度の検便検査の実施が記載されています。

特徴
潜伏期間 数時間~数日(平均1~2日)
症状持続期間 数時間~数日(平均1~2日)
おもな症状

吐き気、おう吐、下痢・・・発熱の頻度は高くない
おう吐・下痢は1日数回から、多いときには10回以上のこともある
他の病気がある等の要因がない限り、重症化、入院は少ない
高齢者での注意:合併症、体力の低下などで症状が長引くことがある

治療

特効薬はなく、対症療法・・・最も重要なのは水分補給で脱水を防ぐこと

感染経路

ヒトから排出されたウイルスによって感染する
(ノロウイルスはヒトの腸内でのみ増殖する)

食中毒
(飲食物と共に口から入った場合)

①二枚貝を“なま”又は“加熱不足”で食べた場合
②二枚貝などの調理中に、他の食品に二次汚染した場合
③感染している調理従事者の手指から、食品が汚染された場合
④ウイルスに汚染された水、氷を飲用した場合

感染症
(飲食物以外の方法で口から入った場合)

①感染者の嘔吐物や糞便処理時にウイルスを吸い込んだ場合(飛沫、乾燥して空気中に漂ったホコリと一緒にウイルスを吸い込む)
②手洗いが不十分で、ウイルスに汚染された箇所を介して手指にウイルスが付着、口に入ってしまう場合(症状が治まっても注意が必要)


 ノロウイルスの直径は約30nmの非常に小さなウイルスで、電子顕微鏡でないと見ることが出来ません。
(大腸菌の1/100くらいの大きさです)
 この小さなウイルスが10個~100個で感染します。

  ノロウイルスの電子顕微鏡写真
    (広島市衛生研究所提供)

便の採取の仕方
 容器のキャップを回しながらスティックを引き抜いて下さい。
 スティック先のスプーンで、便(小指の頭大)を採取して下さい。
 採取した便をスティックといっしょに容器にもどし、中の便が漏れないようにしっかりキャップをして下さい。

※採取後は提出まで冷凍で保管して下さい。(冷凍してない場合、検査結果に影響します)

※容器は滅菌してありますので、便を採取するまではビニール袋から取り出さないで下さい。

 一度、キャップを開けた容器は使用しないで下さい。(キャップを開けると、検査結果に影響します)
容器一覧
検査方法
 約50mgの便中のノロウイルスを、検査キット(イムノクロマト法)を用いて検出します。
 リアルタイムPCR法・EIA法は、グループ会社での検査実施になります。
検査申し込みから検査、報告までの流れ
打ち合わせ

検査予定日・人数などについて打ち合わせします。



依頼に基づき即日対応(回収・検査)します。

検体受付

検体(便)を受付します。

検査

検査キットを用いて検査します。



結果を判定します。

検査結果報告書
検査が終了した後、検査結果報告書をお送りします。
(ご希望により結果をTEL・FAX報告します)

用語
食中毒=有毒有害な微生物や化学物質を含む飲食物を食べた結果 生ずる健康障害

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」より(感染症新法:1999年4月施行)


二次汚染=汚染された手、ものを介して、「汚染されていなかったもの」が汚染されてしまうこと
関係法令
ノロウイルス検査
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大量調理施設衛生管理マニュアル
 平成9年3月24日衛食第85号別添(厚生労働省)

学校給食衛生管理基準
 平成9年4月1日制定(文部科学省)

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